私は現在40歳代のおじさんですが、20歳代前後の大学生時代には福岡ドーム(現在のヤフオクドーム)でビールの売り子をやっていました。
20年以上前のビール売り子の給料など、現状との違いを書きたいと思います。
ビール売り子20年前当時の状況について
私は20年前くらいの当時、大学生自体にビールの売り子のバイトをしていました。
コンビニのバイトをメインとしていましたが、空いた時間でビールの売り子をやっていましたが、1週間前に、次週の予定をあらかじめ仲介会社へ伝えておくといったシステムでした。
当時のビール売り子は、男性がメインで、女性の売り子は少数派だったと思います。実際、当時の女性の友人には、ビールの売り子をやる気の人はほとんどおらず、女性は店舗の売り子をやるのが当たり前といった感じでした。
野球場のスタンドは階段の上り下りが多いので、体力のある男性がやるのが定石といった考え方が強かったと思われます。
当時のビール売り子の給料について
あくまでも、20年前当時の話ですが、私が契約していた仲介会社では、基本給(1杯も売れなくても貰える最低額)が2,000円(記憶が定かでないので、もう少し高かったかもしれません)で、1杯~40杯までは、1杯当たり5円、40杯以上売り上げると、それ以降は1杯当たりが40円にはね上がるといったシステムでした。
当時はビール売り子がアイドル的な存在ではなく、売り上げはやる気と運動量でまかなえていました。バイト開始時は40杯も売れませんでしたが、2、3日後には体力に任せ動き回ればビールが売れることを体感し、持てる体力を階段往復に費やしました(笑)。
結果、1日で100杯以上の売り上げをあげることができるようになりました。
ちょうど100杯の売り上げを達成した場合、2,000円+5円×40杯+40円×60杯=4,600円
といった感じでした。
勤務時間は長くても4時間程度でしたので、時給に換算すると1,100円以上はあるバイトでした。
20年前当時の時給としては破格のものだったと思われます。
現在のビール売り子の給料は?ビール売り子はおいしい仕事なのか?
結論から言いますと、ビール売り上げをかなり上げていた私からしても、それほど魅力的なバイトではなかったと感じています。
4時間の労働で5,000円以上の給料をもらえるときもありましたが、時給800円のコンビニのバイトの方が楽で楽しく感じていました。
コンビニの夜勤であれば、労働時間は10時間前後と、拘束時間はかなり長いですが、深夜の暇な時間帯には好きな時にタバコを吸え、お客さんがいない時座って雑誌を読んでいれば良かったからです。
要は、拘束時間内の体力消費、ストレスが高かったと思います。
そう考えると、現代のような、女性がアイドル的存在として、1日に200杯前後を売り上げるといった報道を見たときに、一番に感じるのは「この女の子、かわいいのに根性あるなー。うちの会社に欲しい」といった感情です(笑)
冗談ではなく、現代のビール売り子の女性の根性、努力姿勢は管理職のおっさんからしても学ぶべき点が多いです。
200杯売り上げた場合の給料は、20年前の計算だと、8,400円になります。
現代のアイドル的存在の女性の場合、他にかんらかの手当があることも考えられますが、
4時間労働とすると、時給は2,000円を超えます。
私も、ビール売り子女性の報道があるたびに、20年前の自分とのモチベーションの違いに衝撃を受け、自分ももっと情熱をもって生きてゆかねばと考えさせられます。
もっとも、恐らく彼女たちは、時給のことなど考えておらず、ビール売り子の経験を踏み台として、人生をステップアップさせているものと思われます。その向上心は私たちも見習うべき所でしょう。
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