【発達障害と野球】失敗を嫌う特性との接し方。親へのフォローも必要です。

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発達障害
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小学2年になる息子は知的な遅れのない発達障害児です。

息子は野球が大好きで、幼稚園児の時に私と野球の練習を始めました。

 

一般の少年野球チームに加入させるべきか悩んでいましたが、

運良く発達障害児の野球チームを紹介していただき、加入しました。

 

【発達障害と野球】発達障害の息子が少年野球でテレビ取材を受けました
発達障害の息子が少年野球でテレビ取材を受けました。 発達障害の診断を受けた当初は、団体スポーツに 参加するなど夢の話ではないかと思っていましたが、 野球チームに所属し、テレビ取材を受けることに なるとは、考え...

 

発達障害児といえども、周囲の適切なフォローがあれば、野球は上達することを

実感しています。これは野球に限らず、他のスポーツや勉強についても言えることです。

 

まだ親子ともに試行錯誤で苦労も絶えませんが、息子の野球を通して学んだことを

書きました。発達障害児を持つ親御さんの参考になれば幸いです。

 

発達障害の息子の特性

野球は周囲との連携が不可欠ですので、発達障害児には不向きであると言われます。

発達障害児に特有のこだわりの強さや、周囲への気配りの欠如が団体競技の

弊害となりやすいからです。

 

息子も例に漏れず、こだわりの強さがピカイチです。

 

特に、勝負に負けることや、失敗すること、くじに外れるといった、

「うまく行かないこと」全般が苦手で、自暴自棄となるトリガーになっています。

 

例を挙げればきりがありませんが、以下にピックアップしました。

 

・三振するとグローブや帽子を投げつけて放置する

・試合に負けると相手に暴言を吐き、片付けをせずに立ち去る

・ビンゴ大会でビンゴにならないと、暴言マシーンと化す

 

当初は、これが発達障害の特性であると私自身の頭の中で整理できておらず、

怒鳴り散らかして解決しようとしていました。

 

しかし、発達障害の特性を、怒鳴って解決できるはずがないのです。

 

自暴自棄になる息子とうまく向き合えずに悩んでいた折、

民間の発達障害支援施設に出会うことにより変化が訪れます。

 

民間の発達障害支援施設との出会い

息子は月に1度、民間の発達障害支援施設に通っています。

 

この施設では、1回90分の利用で約7,000円と決して安くはありませんが、

予約が取りにくいほどの人気があります。

 

大きな特徴は、発達障害児への支援に加え、その親(支援者)

に対しての支援も行うところにあります。

 

1回90分のうち、45分が発達障害児の検査や支援、残り45分が親への

支援を行う時間となっています。

 

カウンセリングの先生自身も発達障害を持っていまして、

専門家・当事者両方の立場からのアドバイスをくれます。

 

この、「親への支援」がとても有用なものとなっています。

 

以下が、私の変化点となった「私へのカウンセリング」です。

 

 

カウンセラー
カウンセラー

発達障害の特性によって自暴自棄になっている子供に対し、感情を全面に出して対応しても無駄です。

私

そうですか・・ではどうしたら良いのでしょうか?

カウンセラー
カウンセラー

特性に自分自身で対処するモチベーションを引き出す必要があります。自暴自棄になることによって、自らに降りかかる不利益を認識してもらわなければなりません。

 

 

 

私の考え方が大きく変わった瞬間でした。

特性によるデメリットを認識させ、冷静に考えて解決しようと努力する土台を

作る必要があるのです。

息子が自暴自棄になった際は、怒鳴ることが多かった私の対応が以下のように変わりました。

 

 

息子
息子

野球なんか楽しくない!もう辞める!

私

そっか。じゃあ代わりに何をやるの?

 

息子
息子
もう全部辞める!

 

私

全部辞めてしまったらできる事がなくなって引きこもりになっちゃうよ。

 

息子
息子

引きこもりでいい!

 

私

引きこもりは家にいるだけで、外で楽しい事ができなくなるよ。

息子
息子

・・・・・

私

楽しい事がなくて良いのなら全部辞めな。自分次第だから良く考えてみて。

 

数十分後・・・

 

息子
息子

やっぱりまだ野球続ける。また教えて。

感情的になることなく、息子が冷静な状態に戻ることができました。

息子には、やけくそになって何でも放り投げたら、「引きこもり」に

なるだけだと教えています。

 

誤解のないよう補足しますと、私は「引きこもり」が最悪の状態とは思っていません。

多様性が認められている現代では在宅の仕事も溢れていて、引きこもりだとしても

十分な収入を得て立派に生きている方も多くいるでしょう。

 

ただ、今の息子には何事も投げ出さずに経験して欲しいがため、

引きこもりは楽しくない、避けなければならない状態だと教えています。

 

発達障害支援施設にて、私自身も支援を受けた結果、

息子との関わり方が良い方向に向かいました。

 

発達障害児の支援者への支援が必須

発達障害児は周囲の支援者、特に親の関わり方で将来が大きく変わります。

 

それだけ親の役割は大事なのですが、私のように関わり方が

良く分からない方も多いでしょう。

 

また、子供の事を一生懸命に考えているにもかかららず

子供が生きづらさを感じている場合、子供がつらい思いをしているのと同じく、

親もつらく・苦しい状況にあるでしょう。

 

発達障害を持つ子供の一番の支援者として、親の支援・カウンセリングが

非常に重要であると感じています。

 

国の施設等では、発達障害の診断をするに留まって、

具体的な対応や接し方についてアドバイスをもらえる機会は非常に少ないです。

 

料金が高いとしても、子供・親ともに適切な支援をしてもらえる

施設を見つけ、ともに成長して行ける状態になって初めて

スタートラインに立つことができるのではと思います。

 

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