発達障害と野球。発達障害者にスポーツは向いていないのか?

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発達障害
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発達障害者は、スポーツが苦手であると言われているのを見かけます。

 

発達障害児は定型の子供に比べ、団体行動が苦手であったり、

運動能力が発達していないなど、さまざまな理由が挙げられています。

 

今回は、発達障害の子供を持つ、私なりの見解を書いてみました。

 

私の子供の紹介

まずは息子の簡単な紹介をしておきます。

 

私の息子は小学2年生(2018年現在)で、広汎性発達障害と診断されております。

雰囲気を読むこと、感情をコントロールすることが苦手ですが、

知的な遅れはありません。

 

運動神経は「普通」です。まあ、小学2年当時の私よりは

若干良いのではないかと思われます。

 

小学校では、在籍は通常学級ですが、授業は通常学級と支援学級を併用し、

本人の状態によって使い分けてもらっているようです。

 

発達障害と団体行動

発達障害児がスポーツに向かない理由として、「団体行動ができないから」

というのはよく見聞きします。

 

水泳や柔道剣道といった個人競技であれば、プレー自体に協調性が

必要な場面は少ないのでしょうが、野球やサッカーなどの

団体競技の場合、協調性が競技の勝敗に大きく影響してきます。

 

実際、私の息子も数人で遊んでいる際に、自分の思い通りにならない

ことがあると、一人で他の場所に行ってしまったり、行動がやけくそに

なってしまい、遊びが継続できなくなるといった場面が多々ありました。

 

周りの人たちのことを意識して行動ができない場合、

スポーツが上手かどうかの前に、そもそも練習自体が

成り立たなくなるといった問題が出てきます。

発達障害と運動能力

発達障害であることが、運動能力に影響している場合もあるようです。

特に、球技が苦手な方が多いようですが、これは「ものを見る力」が

影響しているようです。

 

一般的な視力に問題がない場合でも、動いているものを目で追いかける能力

(共同眼球運動とか言うらしいです)が低いため、球技が苦手となる

場合が多くなるようです。

 

ただ、私の息子を見る限りでは、球技が苦手な感じはしないので、

発達障害の人全員が球技を苦手とする訳ではないのでしょう。

 

息子がスポーツを始めたきっかけ

現在、私の息子は軟式野球をやっています。

きっかけは私が野球好きで、半分洗脳した形になります(笑)。

テレビ視聴が可能なプロ野球の試合は、全て視聴していましたね。

 

サッカーを始める児童が多い中、なんとしても野球に興味を持って

もらいたく、野球のゴムボールは何個でも買い与えました。

 

その甲斐あって、大の野球好きとなってゆく息子なのでした(笑)。

 

団体行動が苦手な息子ですが、運動能力は一般的で、野球も特に苦手とは

していないようでした。

 

幸い、田舎に住んでいるもので、我が家の庭は子供と野球をするスペースが

あり、息子が3歳になるころには、私と2人で野球を始めました。

 

 

始めはゴムボールとカラーバットでやっていましたが、4歳になってからは

グローブと金属バットを買い与え、軟式野球を始めました。

 

息子の小学校入学後

運動神経は「普通」な息子でしたが、小学生になるころには、野球であれば

同級生の中ではうまい方になっていました。

 

追記

息子に野球を教えるにあたって特に苦労したのは、「アドバイスを素直に

聞いてくれない」という点でした。

アドバイスの内容は理解するのですが、もともと行動を指摘されるのを

嫌うため、初めはなかなか上達しませんでした。

 

私もアドバイスが伝わらないことにイライラし、言い争いの形になることも

多々ありました。

「こんな教え方では息子が野球を嫌いになってしまう」

そう思ってからは、何故私が息子に野球を教えたいのか、

その本音を話しながら教えることにしました。

 

私が息子に野球を教えたい理由は以下の2つでした。

・野球を楽しんで欲しい

・私と本気で野球ができる程度に上達して欲しい

 

楽しみながら上達して、ずっと私と野球をやって欲しいので

アドバイスをする。そう伝えながら、コツコツゆっくりと

教えて行きました。

 

最近ではピッチングフォームもしっかりし、

球速もそこそこ出るようになってきました。

 

発達障害で団体競技や球技が苦手だとしても、

運動神経が良くないとしても、

練習を続けていれば、進歩がある。

 

息子に自信が付いた以上に、私が自信が持てるようになりました。

そして私自身も、以前の自分より進歩するように頑張らなくてはと、考えるように。

息子に教えられました。

 

 

小学生になれば少年野球チームへの加入ができるため、入学と同時に

チームに加入させてあげたいと思いましたが、妻やカウンセラーの先生は

チームへの加入はまだ早いとの意見でした。

 

私の妻は元小学校の教師で、発達障害児も多く見てきていましたので、

最終的には妻のアドバイスに従い、チームへの加入はせず、

2人での練習を継続することにしました。

 

現在の息子

私は幼少期に親と遊んでもらった記憶があまりありません。

両親ともにスポーツは好きではなかったようで、親とスポーツを

する機会は特に少なかったと思います。

父親と競馬場に行った記憶は残っているのですが(笑)。

 

ですので、息子には私とスポーツをする経験をたくさん積んで欲しいと

考え、暇さえあれば息子と野球をやっていました。

 

軟式野球を我が家の庭でする訳にはいかず、近所の広場ですることに

なるのですが、何せ2人での練習では非常に効率が悪く、

何だか虚しいものがありました。

 

そんな折に、知り合いから発達障害児の野球チームがあることを聞き、

すぐに加入することにしました。

 

このチームは小学1年生から高校3年生を対象として活動をしており、

月に2回、1回3時間の練習を行っています。

 

野球経験者のコーチが5名ほどで準備運動といった野球の基礎から

教えてくれるのですが、他の野球チームとの一番の違いは、

野球経験者のコーチ全員が、普段から発達障害児を受け持っている

「プロ」であるという点でした。

 

野球の基礎を教えてくれるのと同時に、情緒への対応もしてくれます。

例えば、フリーバッティングを行っている際に、バッティングがうまく

行かずにバットを放り投げる子供がいた場合、バッティングピッチャーを

していたコーチがプレーを止めて一対一で話をし、気持ちを落ち着かせた

後に、プレーを再開します。落ち着きを取り戻すまで時間がかかる場合には、

一旦グラウンドから子供を外し、やはりコーチの1人が一対一で対応します。

 

私の息子の場合、勝負に「負ける」ことを非常に嫌う所があり、

練習試合で負けた際には、片付けをせずに走ってどこかに消えて

しまいます(笑)。コーチの1人が必ず追いかけ、気持ちが落ち着くまで

対応した後、私のもとに連れて帰ってきてくれます。

 

追記

息子が加入している発達障害児の少年野球チーム

「レアーズ宗像」が地元テレビ局の取材を受けました!

 

【発達障害と野球】発達障害の息子が少年野球でテレビ取材を受けました
発達障害の息子が少年野球でテレビ取材を受けました。 発達障害の診断を受けた当初は、団体スポーツに 参加するなど夢の話ではないかと思っていましたが、 野球チームに所属し、テレビ取材を受けることに なるとは、考え...

 

チームの成長とともに、息子もさまざまな面で

成長させてもらっています。

 

今後の展望について

現在の野球チームに加入した当時は、最終的には一般の少年野球チームに

移れればとの思惑を持っていました。少しでもレベルの高い中で

プレイして欲しいと思っていたからです。

 

しかし現在は、参加可能な高校3年までこのまま野球を続けるのも

ありなのかなと考えております。

息子が本当に楽しそうに野球を続けているからです。

 

私も多少野球経験があるため、練習に参加することもあるのですが、

息子が打ったボールを、守備側の私が初めてさばいた際は

感無量でした。

 

チームの監督も、発達障害児のチームを増やす活動を続け、

将来的には発達障害児のリーグを作りたい考えを持たれています。

今はまだ、姉妹チームと合わせて2チームしかないため、

対外試合は同じチームとばかりになっていますが、

リーグ戦が可能になることを私も心待ちにしています。

 

追記

子どもたちの上達ぶりを見た監督は、

数年後に一般の少年野球リーグに加入することも

視野に入れているようです。

 

発達障害とスポーツについて

スポーツをしている方のほとんどは、プロを目指している訳ではありません。

スポーツを「楽しむ」ことを目的にしていると思います。

スポーツを楽しむことを第一に考えた場合、発達障害児がスポーツに

向いていないとは思いません。

 

プロ野球選手を目指していたが、挫折の後野球を嫌いになって

辞めてしまった方に会ったことがありますが、

そのような方々は「野球に向いていなかった」ことに

なるのではないでしょうか。

 

私の息子は定型発達の小学生・中学生と同じチームで野球をすることは

叶わないかも知れません。

 

しかし、心から楽しんでスポーツをしている限り、そのスポーツに

向いていると言え、それは「環境」さえ整えられれば、

発達障害でるかどうかは関係ないと感じています。

 

そして、子どもがスポーツをする「環境」を整えてあげるのが

親の役目なのだと思います。

 

スポーツ以外であっても、私の息子が楽しんで続けられる

ことを一つでも多く得られることを望んでいます。

 

 

 

 

 

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