私の現在の年収は700万円ですが、会社から受けている経済的利益はこれだけではありません。
厚生年金や健康保険料の半分以上を会社が負担して納付してくれていますし、退職時に備えて退職金を積み立ててくれたりしているからです。
これらの恩恵を年俸と合わせると、年額はいくらになるのかを計算してみました。
年俸
まず給料をいくらもらっているのかは、年俸であらわすことが多いでしょう。
私の場合、基本給が月額43万円⇒年額516万円、賞与が年額200万ほどで年俸が700万円程度です。
ちなみに、管理職ですので残業代は出ません。たくさん働こうが働くまいが、給料は不変です。
厚生年金
サラリーマンであれば、よほどブラックな会社でない限り、毎月厚生年金を収めているはずです。
私たち従業員と、会社がそれぞれ負担する額は給与・賞与の金額に一定の率を掛けることで計算されています。
会社が負担する率は現在、9.44%(厚生年金9.15%+子育て搬出金0.29%)です。
よって私の場合、
700万円×9.44%≒66万円
が会社が負担してくれている厚生年金の年額になります。
※給与にかかる厚生年金・健康保険料の金額は、正確には「標準報酬月額」といって、
4~6月の 3か月間に支給された給与の平均金額で算出されます。
よって、この時期に集中して残業代を稼いだ場合、厚生年金・健康保険料の
従業員負担額・会社負担額ともに高くなります。
私の場合、残業代が出ませんので、年俸に率を掛ければ負担額の年額が計算できます。
健康保険料
健康保険料の会社負担額も、厚生年金と同じく料率を掛けることで計算します。
私の場合、会社の健康保険組合に加入している為、一般の健康保険(協会けんぽ)と比べると従業員負担額が少なく、会社負担額が高くなっています。
700万円×6.02%≒42万円
が私の会社が負担してくれている健康保険料の年額です。
退職金
従業員が退職する時に支払う退職金を、毎月積み立ててくれている会社も多いでしょう。
毎月積みあがる金額は、金本給に連動するのが一般的です。
私の会社の場合、年額70万円ほどを私の退職金として積み上げてくれています。
そして現在、約700万円が私の退職金として積まれています。今会社を退職すれば700万円もらえるということです(会社都合で退職した場合に限ります)。
労働保険料
労働保険料とは、雇用保険料と労災保険料を合わせたものですが、こちらも年俸に料率を掛けて会社負担額が計算されます。
労働保険料の料率は都道府県によって違い、私の会社の場合約1%です。よって、
700万円×1%=7万円
が私の会社が負担してくれている労働保険料の年額です。
福利厚生費
会社によっては福利厚生費が充実していることもあるでしょう。
私の会社の場合、忘年会等の飲み会は会社が全額負担してくれます。また、生活用品の一部を
会社が負担してくれる制度がありますので、年額10万円ほどを
私の福利厚生費として会社が負担してくれています。
通勤費
通勤費もたいていの会社が負担してくれていると思います。
私の場合、月額1万円⇒年額12万円を会社が負担してくれています。
合計金額
以上の金額を全部足しますと、
年俸700万円
+
厚生年金66万円
+
健康保険料42万円
+
退職金積み立て70万円
+
労働保険料7万円
+
福利厚生費10万円
+
通勤費12万円
合計で907万円となります。
だいたい年俸の1.3倍になります。
ホワイトな企業に勤めている場合、年俸の1.3倍は会社から金銭的恩恵を受けていると考えられます。
会社を辞めて不労収入でやって行くには
最後に、今から会社を辞めて不労収入でやっていくには、どの程度の収入があれば今と同じ生活水準をキープできるでしょうか?
自己都合で退職した場合、すでに退職金として積みあがっている700万円はほとんどもらえなく
なりますので、この700万円を10年間の収入で取り返すと考えた場合、
907万円+700/10万円=977万円が必要です。月額にすると81万円です。
今の私の実力では、月額81万円の不労収入を得るのは気が遠くなる話です><
少しでも目標に近づけるよう頑張りたいです。
コメント